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第151話

黙っている間に、一人の下劣な男が口を開いた。

「美人秘書さん、どうして場所を変えるの?俺たちと猛は友達だよ。何か見せられないことがあるのかい?安心しろ、本当に見られないものなら、目を閉じるから」

それを聞いて、弥生は眉をひそめた。

彼女は下品な冗談を言った男をじっと見た。その目は少し厳しくなった。

瑛介と長く一緒にいると、弥生のオーラも彼に似てくるようになった。

だから彼女はただチラリと見るだけで、話している男は急に声を殺され、首を引っ込めた。

弥生の視線が移った後、その男はようやく気づいた。

今は何だったんだ?自分が少女を恐れるなんて、魔物に取り憑かれたのか?

「霧島さん、場所を変えるのは不便かもしれませんが、匂いに耐えられないなら、ボックスのドアを開けて、風通しを良くしてはどうですか?」猛は笑顔でそう言って、虎のようだった。

そばの供たちもとても気が利いて叫んだ。「おい聞いたか?タバコを消して、もう吸うな。霧島さんが気持ち悪くなったじゃないか?協力に来たのだから、もし失敗させたら、皆さんは弁償できないぞ」

その意地悪な言い回しに弥生はただうんざりする。

理優のためじゃないと、弥生は振り向いて行ってしまうかもしれない。風が吹いて匂いがほとんど消えたので、理優を連れて近寄った。

理優は最初に弥生の後ろについていたが、弥生がいなくなったら、多くのことが自分一人でやらなければならなくなると考えて、彼女は弥生と並んで歩いて行った。

ボックスの中の人はたくさんいて、混乱していた。弥生はきれいなところを見つけて座った。

理優は弥生のそばに座った。そして弥生はすぐに契約を取り出して猛に言った。「田中さん、これは私が作成した契約書です。まず見てみてください......」

言葉が終わる前に、猛の友達は彼女たちに2つのグラスを持ってきて、すぐにいっぱい注いだ。

猛はソファーの後ろに寄りかかって、足を組んで、彼女たちをにやにやと見ていた。「お姉さんたち、焦らないで、遊びに出て最初から仕事をするなんて、つまらないじゃないか。飲みながら話そうよ」

理優は取り出した契約をすぐに引っ込んだ。一瞬にしてどうすればよいか分からなくなった。

弥生は動かず、静かに座っていた。雪のような白い肌と綺麗な顔立ちは、灯りの下でさらに目を引いた。

猛は彼女を観察し、指先がキ
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